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RAIDの基礎から今後について 第一回:RAIDの基礎知識

クラウドに代表されるように年々ビジネスで扱うデータが増大し、またそのデータの保護管理の必要性が急務になっています。そこで、今シリーズはその機能に大きな役割を果たすRAIDに関して、基本的な知識から将来の展望までを解説いたします。

楊川金成(2012年8月21日)

RAIDとは?

まずはRAIDの基本的な知識を解説いたします。RAIDとはどういうもので、どういったメリットがあるのか、またはどういったデメリットがあるのか、基本的なイメージを紹介いたします。

RAIDとは、もともと約20年前にアメリカで提唱された「A Case for Redundant Arrays of Inexpensive Disks(安価なドライブを組み合わせることで冗長性を持たせる仕組み)」の頭文字をとったものです。

つまり、安価な複数のHDDを使って「冗長性」を確保する事を目的とした仕組みです。冗長性の確保された状態とは「本来であれば余分なものを付加することで可用性が高められている状態」の事。「余分なもの」とは、本来のデータ保存用のHDDの他に追加する余裕分のHDDの事です。つまりRAIDを簡単にイメージすると、「HDDを余分に追加して壊れにくくしたディスクアレイ」となります。またRAIDには、冗長性と共に容量の小さなHDDをまとめて一つの大きなHDDとして扱えるようにする目的があります。

RAIDレベル

提唱された当時はRAID1〜RAID5まででしたが、現在はRAID6も考案され、冗長性が確保されないが複数ドライブに交互にデータを書き込むRAID0(ストライピング)もRAIDの仲間として扱われています。また、RAID0とRAID1、RAID0(RAID1)とRAID5の組合せのRAID1+0(0+1)、RAID5+0(0+5)等の手法もあります。
なお現在、信頼性、速度、予算の点から一般的には、RAID1、RAID5の2種類が使用されています。

8b201992d9066333.gifRAID0:ストライピング
RAID1:ミラーリング
RAID5:ブロック単位でのパリティ分散記録
RAID6:ブロック単位・複数パリティ分散記録
RAID1+0(0+1):
RAID5+0(0+5):

次回は各RAIDレベルの説明を行います。

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